特集
隠れ家から老舗まで、神戸の名店をめぐる

神戸

2019年12月17日

隠れ家から老舗まで、神戸の名店をめぐる
京都とも大阪ともまた違う独特な文化が育まれた街、神戸。
幕末の開港以来、西洋文明のローカライズがこの街の一つの特徴となり、ファッションにおいても食においてもお洒落な街という印象が強い。特に神戸牛に代表される肉食文化は深く根付き、この街のプライドの一つでもある。
さらに、中華街に代表される中国各地の食文化も豊か。そして、明石の昼網にで揚がる魚を使った日本料理。そう、神戸はさまざまな食文化の宝庫。
神戸を代表する老舗から一度は訪れたい隠れ家までご紹介しよう。
編集 松尾 大(ぐるなび)

地元兵庫の天然ものが自慢の使い勝手のいい海鮮和食『たか月』

地元兵庫の天然ものが自慢の使い勝手のいい海鮮和食

三ノ宮駅からほど近く、生田神社の近くの路地に店を構える隠れ家的な一軒がこの『たか月』。2011年4月にオープンして8年余り。着実にファンを増やしているその人気の秘密は、飛び切りの食材がリーズナブルにいただけるということだろう。天然ものを中心に地元兵庫の海の幸や旬食材を季節の日本酒と共に楽しめる、気軽な海鮮和食というスタイル。

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この店を知らずに神戸牛は語れない、老舗中の老舗『モーリヤ本店』

この店を知らずに神戸牛は語れない、老舗中の老舗

精肉店として創業したのが、130年以上前の1885(明治18)年というから、神戸牛の歴史はこのモーリヤとともにあると言っても過言ではない老舗中の老舗。その後ステーキレストランを併設し、現在はレストラン専業となっている。現在、三宮生田ロード界隈に5店舗と京都・祇園に1店舗の計6店舗の展開。そのすべてに通底するのが、肉の品質の高さだろう。牛肉の品質の高さはA5だとかブランド牛であるなどという単純なものではない。どんな血統でどこでどうやって、何を食べさせられて育ったかなど、しっかりとしたルートとその肉を判断する目利きがないと本当にいい肉は手に入らない。

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焼鳥好きなら一度は訪れるべき元町の隠れ家『焼鳥静音』

焼鳥好きなら一度は訪れるべき元町の隠れ家

JR元町駅近く、市立神戸幼稚園の向かいという人通りの少ない場所に佇む、隠れ家的焼鳥店。店主の鷲尾益宏さんは、独学で焼鳥の技術を習得したのち2015年5月に現在の地に独立オープンした。この場所に決めた理由も「いい店、おいしい店はもはや場所は関係なく、おいしかったらどこにでも行く時代」だと捉えていたからだという。自信がないと簡単には決断できない話だが、実際、連夜大勢の客でにぎわう人気店となった。

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抑揚と驚きのある、食べ疲れない天ぷらの極意『天ぷらやまなか』

抑揚と驚きのある、食べ疲れない天ぷらの極意

三ノ宮駅からほど近くに2006年にオープンした『天ぷらやまなか』。ミシュランガイドでも2つ星として掲載されたことのある、神戸を代表する天ぷら専門店だ。ご主人の山中賀博さんは、第一ホテルやホテルオークラ神戸の日本料理店で合計10年あまりの修業ののち、三宮の日本料理で料理長を任されたあとに独立した。日本料理の数あるジャンルの中で、天ぷらがもっとも面白いと考え、専門店での経験は無かったものの独学で天ぷらを学び、こちらを開いた。

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高級食材をリーズナブルに堪能できる広東料理店『明賢荘』

高級食材をリーズナブルに堪能できる広東料理店

神戸の中国料理店は、中華街のみならず、長年神戸に住んでいる2世3世の営む店舗が多いが、ここ『明賢荘』のオーナーシェフ・劉明賢さんは中国・福建省の出身。本場での修業後、来日し、2010年の年末にこの店を開いた。いわゆる神戸中華としてローカライズされた中国料理とはひと味違うというのが支持されている理由だろうか。

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