特集 / 冬から早春へ、ますます魅力の増す金沢へ
寿司と和食を楽しむ

金沢

2020年2月27日

寿司と和食を楽しむ
金沢と言えば、どうしても日本料理や寿司を食べに行きたくなるもの。とはいえ、高級な懐石は堅苦しいし、有名な寿司店は予約が殺到しているうえ、基本的にはおまかせコースであることが多く、好きなものを少しつまむという使い方はなかなか難しいもの。それに、日曜日に休業している店が少なくなく、悩ましい。
もともとは1940年代に建てられた魚屋さんで、その後民家となっていた物件
もともとは1940年代に建てられた魚屋さんで、その後民家となっていた物件

それらのすべてを解消してくれる本当に使い勝手の良い店がこの『おすしと和食 はた中』。金沢駅から徒歩3分と至便な地にある、1940年代に建てられた町家をリノベーションした店で、2019年4月にオープンしたばかりというまだまだ知る人ぞ知る穴場だ。店主の畠中亜弥子さんはまだ29歳の若さながら多彩な経歴を持つ人物。実家が奈良の旅館で、京都造形大を卒業後、家業を継ぐために京都で和食修業。その後、英語での接客経験を積みたいとマレーシア・クアラルンプールに渡った。そんな中、縁があってこの店を任されることになった。

菜の花と苺の白和え。アラカルトは1,100円~
菜の花と苺の白和え。アラカルトは1,100円~

畠中さんは、この店はあくまでも寿司店というより和食と寿司を楽しんでほしいからこの店名なのだという。一般的な寿司店は、刺身とつまみと寿司という構成となっていることがほとんどだけど、寿司は2~3貫あれば幸せなのではと。むしろ〆が寿司であって金沢ならではの食材を使った料理を楽しんでもらいたいという。また、寿司というものそのものの敷居の高さ。20~30代の若い人たちの多くがカウンターで寿司を食べたことがない現状。敷居の低いカウンター寿司があってもいいともいう。さらに、もうひとつ感じていたのが、海外の人に対してあまり優しくないのではないかという想い。英語が喋れないと日本人のように丁寧に説明しなかったり、入店お断りにしたりするという現状を嘆いた。せっかく来てもらったのだから、金沢を楽しんでほしいと、海外からのゲストにも広く開放される。

金沢と言えば近年人気が高騰しているガスエビ
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カマスは皮目を芳ばしく炙って
カマスは皮目を芳ばしく炙って
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