四条通を大和大路で上へ。末吉町と言われるエリアの一角にひっそりとたたずむ京町家。もともとはお茶屋だったという歴史を感じる店構えで、京都らしく間口の狭い建物が目的地の『祇園 晩餐 京色』。2015年10月21日にオープンし、ちょうど4年を迎えた人気の一軒だ。
たたずまいや立地を見ると少し敷居が高いように感じるが、さにあらず。いわば、ちょっと気取った「大人の居酒屋」という言葉がふさわしい。営業が始まると地元客から、同伴、観光客に至るまで、さまざまな人々が集まり、モダンジャズの流れる店内は賑わいを見せる。ただ、その見た目もあってか、客層は30代以上がほとんどということで、賑やかながらもゆったりと食事が出来る。
店内は、9席あるカウンターのほか、奥に個室があり、さらに2階にはテーブル席のほか、ちょっとした仲間の集まりに使い勝手の良い円卓を囲むスタイルの掘りごたつタイプの個室もある。いかにも京都らしい和の外観とは異なり、様々な用途に対応できる設えとなっているのがうれしい。