松江の街は、その中心を流れる大橋川で橋北と橋南にわかれる。それぞれの地区を代表する繁華街は、JR松江駅に近い橋南が伊勢宮、そして橋を渡った橋北がこの『呉竹鮨』のある東本町となっている。松江城からもほど近い東本町界隈は、伊勢宮に比べ落ち着いた雰囲気の店舗が多く、客の年齢層も比較的高いエリアである。
『呉竹鮨』はもともと東京に本店があり、島根ではそののれん分け店として出雲に。そして、さらに約30年前にこの松江に出店することとなった。とにかく、地元で評判の高い店である。それは、味はもちろんのこと、リーズナブルさと使い勝手の良さというところにある。 寿司ネタとなる素材は、地物を中心に各地から厳選されたネタが集まる。また、一般的に松江の寿司飯は強く甘みを感じることが多いが、江戸前の流れを汲むこちらの寿司飯は甘さが控えめで食べやすいのも特徴。