神戸・元町、県庁の建物などがひしめく一角にある『相楽園』。6,000坪の敷地面積を持ち、神戸市の都市公園で唯一の日本庭園として知られている。かつては元神戸市長・小寺家の私邸だったが、神戸市が譲り受けて昭和16年から一般公開されるようになった。その敷地内にあった迎賓館『相楽園会館』が、2018年12月12日、ウエディングやパーティー、貸切レストランなどとして利用できる『THE SORAKUEN』として生まれ変わった。
『THE SORAKUEN』の1階にあるのは、カフェ『相楽園パーラー』。池を中央に配した美しい日本庭園を眺めながら、お茶をゆったりといただける空間だ。メニューは“和”を取り入れたデザートが主軸。
例えば「さくらもちのムース」は、シフォン生地に、さくらのムース、求肥、さくら餡を合わせた生クリームの構成。一見、淡いピンク色のケーキだが、いただくと、和菓子の “桜餅”を確かにイメージさせる優しさが印象的だ。神戸の老舗『ユーハイム』で20年勤めた、パティシエ・神戸美絵さんがこのカフェに合うデザートとして考案したという。香ばしい焼きたてのお餅を別添えにした、ぜんざいも味わいたい一品だ。