神戸・元町エリアを南北に貫く、鯉川筋沿い。JR元町駅からほど近いビルの階段を3階まで上がると、大きな窓から明るい陽が差し込む気持ちのいい空間が現れる。女性オーナーシェフが2018年11月にオープンした『塩塚食堂』だ。野菜をふんだんに使い、美容やアンチエイジングにも配慮した女性目線の料理が話題を呼んでいる。
シェフはフレンチレストランのサービスからキャリアをスタートさせるも料理に興味を抱き、料理人へと転身。その後、改めて料理を学んだ経歴の持ち主だ。なかでも修業時代、影響を受けたのが、病院内のレストランでの経験。そこで行われていたのは、カフェインレスや美容など、女性に配慮したメニュー作り。「栄養学を勉強し、野菜やスーパーフードを取り入れた美容やアンチエイジングにいい料理を学んだことが楽しかった」と話す。
独立する際に目指したのは「女性によろこんでもらえる店」。昼は二週間に一度テーマカラーを決め、美容とアンチエイジングを意識したワンプレートランチやパスタランチ、サンドイッチランチを用意する。一方、夜はフレンチをベースにした料理をアラカルトで提供。例えばパイ包みやパテドカンパーニュといった定番のビストロ料理を中心に、パスタなど親しみのある料理も取り揃え、旬の素材を取り入れて季節感を前に。「気軽に使ってもらえるよう、フレンチに固執せず、夜はちょっとおしゃれな居酒屋がテーマです」と話す。