特集 / 古都の雅を感じる金沢で訪れたい新顔5選
石川の豊かな食材を凄腕シェフが美しいフレンチに

石川(金沢), 9月

2017年9月25日

石川の豊かな食材を凄腕シェフが美しいフレンチに
JR金沢駅から歩いても7~8分。2020年のオリンピックイヤーに向けて、外国からの観光客がさらに増加することが見込まれているため、外資系ホテルなどの参入が続々と報告されている、注目のエリアが本町だ。そんな一角に佇む、隠れ家的存在。かつては『アニバーサリーレストランベージュ』の名で営業していたが、シェフの西山昭二さんが2015年11月に独立。『レストランN(エンヌ)』として新たにスタートした。
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シックな色合いでまとめた、大人のためのレストラン

西山シェフは名古屋出身。サミットが行われた「ザ・ウィンザーホテル洞爺リゾート&スパ」メインダイニングの料理長などを務めた経験から、日本各地の美味しい食材を知り尽くしている。そんな西山シェフは、金沢漁港に自ら出かけて魚を選ぶ。厨房には毎日様々な食材が全国から届けられる。

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話題の日本ワインについて語るシェフ

食材を見て、コースの内容を考える

コースの内容は入手できた食材次第。「食材をどうすれば一番おいしく食べていただけるかを、まず考えます。また、厨房がオープンスタイルなので客席の様子もうかがえる。コースの途中で内容を変えることも日常的に行っています」とシェフは話す。 ある日のディナーコース。4品を盛り合わせたアミューズに続いて、オードヴルが供された。 メジマグロ、ホタテ、バイガイ、生ウニに、能登の農家から直送される7種類のトマトとエディブルフラワー、リーフ類を花畑のように盛り付け。様々な食感が楽しめる海の幸は、さわやかな味わいの香草ジュレ、または甘みとコクのあるピートカボチャのピュレをつけて。ひと口ごとに異なる風味で魅せる、独創的な一皿だ。

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盛り付けの美しさにも定評がある

魚料理は、金沢港揚がりのアマダイのウロコ焼き、赤イカとハマグリのリゾット添え。サクサクした食感に仕上げたアマダイのウロコ下にある身は、脂が程よくのってしっとり。甘みの強いパプリカのソースがさらにうまみを引き立てる。イカとハマグリのエキスを吸わせて、アルデンテに仕上げたリゾットは、コクのかたまり。アンチョビ風味のエスプーマが豊かな香りを添える。

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リゾットはイカの胴の中に射込まれている
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