奈良の中心・ひがしむき商店街と三条通りが交差する一等地で15年に渡って、奈良のレストラン文化の向上に貢献してきたのが、この『トラットリア ピアノ』。
オーナーシェフの稲次知己さんは、東京・大阪のシェフと太いパイプを持ち、リアルタイムで「いまのイタリアン」に触れ、2010年にはじまった「クーカル奈良」(現在は「シェフェスタ」)で中心的な役割を担ってきた人物。
現在、新大宮のピッツェリア、馬見のカフェ、吉野の古民家レストランとバリエーション豊かな4つの店舗を持つが、この本店は15年前の時点ですでに薪窯で焼くピッツァやイタリアンスタイルでスタンディングのいわゆるバールのカタチを取り入れてきた奈良のイタリアン文化の先駆者的存在でもある。特に、遷都1300年を記念してはじまったクーカルにより、奈良県の食材の良さに目ざめ、今ではイタリアからの一部の輸入品を除けばほぼ100%奈良の食材をイタリア料理に仕上げている。