市役所裏にあるイタリア料理店『カラテッロ』。店主は、トスカーナ地方のレストラン『カラテッロ』で修行を積み、その名前をもらい、2015年に、店をオープン。和歌山市内で気軽に本格イタリアンをいただける店として人気を得ている。
『カラテッロ』という店名は、オーナーシェフの江村光二郎さんがトスカーナ州キャンティ地方で修行していたレストランと同名。現地の『カラテッロ』は、シェフであったお父さんのアントニオが他界し、すでに閉店していて、江村さんの店は、アントニオシェフから継承した料理を出す唯一の店と言える。
イタリアの中部に位置するトスカーナは肉料理が多く、こちらのメイン料理も、トリッパや羊のフリカッセなど肉優勢。さらに、前菜盛り合わせにも、紀州の梅酢を飲ませて育てた「うめどり」の自家製サルシッチャや、ウイキョウの種と胡椒が入ったサラミ・ピノッキオーナなど肉の加工品が盛り込まれている。
チーズと黒胡椒、バターで作るカチョエペペや唐辛子とニンニクのトマトソース・カレティエラなど、パスタもイタリアの郷土色を感じるものをラインアップ。トスカーナではお馴染みのシンプルなトマトソース、ポマローラにはトスカーナ・シエナ県発祥のピチを合わせて。小麦粉と水だけで作る極太パスタは、うどんを彷彿させるもちもち食感で、親しみやすい。