特集
寒いからこそ美味しい、京都の冬グルメ

京都, 12月

2017年12月18日

寒いからこそ美味しい、京都の冬グルメ
冬の京都は、寒い。隣接する大阪や奈良、あるいは兵庫などとは違った「底冷え」と呼ばれる寒さがある。しかしながら、この寒さが京の街を美しく彩り、他にはない食文化を形作っている。雪に映える神社仏閣の風景は日本人の心に響き、比叡おろしに背筋がピンと張る。そして、その寒さが様々な食を生んだ。すっぽんをはじめとした鍋料理や千枚漬け、すぐきなどの京漬物は冬の京都の定番。他にも老舗の伝統的な料理は、全国区で知られるほど知名度の高いものも少なくない。さらに気鋭のレストランも次々に生まれ、これまでにも増して街の魅力が溢れ出ている京都。この冬、ならではの味を確かめに行きたい。
編集 松尾大(ぐるなび)

パリを訪れた気分にしてくれる、豪快ビストロ『シェ・シノ』

パリを訪れた気分にしてくれる、豪快ビストロ

御所周辺は地元でも大人気のエリアで、様々なジャンルの飲食店が次々とオープンすることでも知られる。そんな激戦区・御所南に“小さなパリ”がある。それが、四宮知之シェフが腕をふるう『シェ・シノ』だ。

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食材重ねの名手が移転。独自の料理観がますます冴える『ビーニ』

食材重ねの名手が移転。独自の料理観がますます冴える

銀閣寺の近くに1軒のレストランがオープンしたのは2010年のこと。京野菜をはじめ、各地の食材を自在に組み合わせ、イタリア料理の概念をあざやかに覆してくれる皿の数々に出合えると、瞬く間に人気店に。そして、7年目になる2017年9月15日、中心部への移転を果たす。町家らしい風情を生かしてリノベーションされた建物は和食店に見紛う佇まいだ。

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築100年を経た瀟洒な建物でいただく、季節の天ぷら会席『京都祇園 天ぷら八坂圓堂』

築100年を経た瀟洒な建物でいただく、季節の天ぷら会席

ランドマーク的存在である八坂の塔と古刹・建仁寺を結ぶ道がある。この通り沿いには今を時めく一流料亭が建ち並ぶ。京都ならでの食材を使う天ぷらで知られる『圓堂』もその一軒だ。

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ブクブク、フツフツたぎる様が食欲をそそる!『粋廉』

ブクブク、フツフツたぎる様が食欲をそそる!

慶応3(1867)年の大政奉還から150年という節目の年を迎え、その舞台となった世界遺産・二条城には毎日多くの観光客が訪れている。そんな国の史跡、国宝でもある名所からほどなくのところ、13年目を迎えた中国料理店『粋廉』がある。

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漱石が、魯山人が愛した、市中の山居『山ばな 平八茶屋』

漱石が、魯山人が愛した、市中の山居

中心部から車で20分ほどの距離にもかかわらず、高野川の清流と比叡山を眺められる景勝の地に『山ばな 平八茶屋』は佇んでいる。創業は安土桃山時代。今から440年近くも前に、若狭と京を結ぶ鯖街道沿いの茶屋として産声を上げた。600坪もの広大な庭園を持つが、明治の文豪・夏目漱石が幾度か足を運び、自身の作品「虞美人草」の中で屋号と共に雑感を述べていることでも知られている。
通りに面して建つのは「騎牛門」と呼ばれる、巨木を脚に用い、杉皮葺きの庵を乗せた特殊な門。萩の禅寺の門として400年以上前に造られたが、数奇な運命を経て、昭和27(1952)年に移築された。

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