さて。いきなりだけれどわたしたち50代のマダムたちがランチを楽しむとき、お店を選ぶ基準は何だと思いますか!? 料理? もちろん。お洒落な空間? それはもう必須。心地いいサービス? それも当然。シェフがイケメン? まあ、たまにはそれも(笑)。
でも、わたしたちマダム族がランチに求めるもの、それは何より「非日常感」。そして居心地の良さ、つまり現実を忘れさせ、明日からのエネルギーを与えてくれるパワースポット的な「気」の良さがあるお店です。
でも、わたしたちマダム族がランチに求めるもの、それは何より「非日常感」。そして居心地の良さ、つまり現実を忘れさせ、明日からのエネルギーを与えてくれるパワースポット的な「気」の良さがあるお店です。
激戦区・芦屋で30年は「人気と実力」の賜物
そういう意味で、芦屋マダムたちの大好きなランチ場所として筆頭にあがるのが芦屋の『リストランテ ベリーニ』。
イタリアンレストランがまだ珍しかった1987年の創業以来、地元・芦屋の人たちはもちろん、遠くから訪れる人にとっては憧れの老舗リストランテとして愛され続けて、今年30周年を迎える。邸宅レストランや邸宅ウェディングの先駆け的お店でもある。
ゆったりと流れる芦屋川のほとり。緑溢れる閑静な住宅街に佇む美しい邸宅は、一見レストランとは思えない。まるでヨーロッパの貴族たちのレジデンスのよう。
そこに咲き乱れる四季折々の木々や花々は、日本のトップガーデナー・武部正俊氏が手がける。そのザ・芦屋的ロケーションも絵に描いたようにマダム好み。
小さなボタニカルガーデンのようなエントランスを抜けて店内に入ると、ぱあっと華やぐカサブランカのアレンジ。マリー・ローランサンにシャガールのリトグラフ。テーブルにセットされたカトラリーは、きらきら輝くシルバーのクリストフル。上品なリチャード・ジノリの器たち……とそれはもう、芦屋的(笑)。
このゆとり。この優雅さ。時間の流れが違います。そう。長年芦屋の上流階級の人たちのサロン的役割を果たしてきた、芦屋を代表するレストランならではの、特別感がじわじわと伝わってくる。
けれども、ランチのメニューを見たら、あら、3,300円(税・サ込)? こんな贅沢な空間で? と感激しちゃいます。