特集 / 大人だけに許された、大阪・「真の名店」への扉
清流の音と、蛍の灯りが高める、日本料理の至福。

大阪,6月

2017年6月26日

清流の音と、蛍の灯りが高める、日本料理の至福。
なんと、美しい音に満ちあふれた料亭であることか。苔むす前庭に敷かれた玉砂利の上を、玄関に向かって歩くにつれ聞こえる、サリッ、サリッという心地のいい音。
館の周囲、箕面の森に遊ぶ鳥たちの、楽しげなさえずり。
そして、大正9(1920)年完成の重厚な純和風のお座敷に通された瞬間、耳を愛でるのは、窓のすぐ下を流れる、澄み切った箕面川の音。サラサラと、凜とした自然の品位とともに耳に響くその清流の音、そして座敷から手に取るような距離に輝く川面のきらめきを目にした瞬間に、日常は見えない遠くへ流れ去る。
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お座敷のすぐ外が、この渓谷、この清流
お座敷のすぐ外が、この渓谷、この清流

大阪市内から電車で約30分、駅からも徒歩8分ほどとは、にわかには信じがたいほど美しく深い緑に覆われた、明治の森箕面国定公園内。その豊かな緑と水を借景に、威風堂々と佇む『一汁二菜 うえの 箕面店』。2004年、豊中のお屋敷街にスタートした『一汁二菜 うえの』の2号店として2007年、公園内の歴史的料理旅館を譲り受けて開店した。主人・上野法男さんは元「辻調理師専門学校」の日本料理講師として10年間、多くの料理人の育成に携わった後、自らの店をスタートした。その料理信条は、
「まずは日本料理の命であるだしですね。日本料理は、まずだしありき。これが美味しくないと、何も始まらない。昆布は道南の白口浜産真昆布の2年熟成ものです。大阪だけでなく、全国各地でいろいろな問屋を探したのですが、一番気に入ったのが高知の問屋さん。徹底した温度と湿度管理で、昆布を自社熟成させてくれるんですよ」と、ひときわ柔和に笑顔が輝く。

ピュアで美しいだしの滋味が冴える、「甘鯛、白ズイキ、黄身豆腐の煮物椀」、「桜エビの新生姜の土鍋炊きご飯」
ピュアで美しいだしの滋味が冴える、「甘鯛、白ズイキ、黄身豆腐の煮物椀」、「桜エビの新生姜の土鍋炊きご飯」
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