地元・鳥取出身のご主人・松本康生さんは、焼鳥文化の本場・福岡では誰もが知る有名店とその東京店で6年間の修業ののち、4年前にこの地に焼鳥ともつ鍋と日本酒を楽しむ店を出店した。オープン当初は焼鳥の店なのに豚バラ串があるということに驚かれたというが、今ではすっかり定着し、週末はいつも満席の人気店となっている。
こちらの特長は何と言っても手間暇をかけて焼き上げられた焼鳥だろう。味と食感、さらに安全性を追求した結果、焼く直前に素材に50℃洗いを施し臭みを抜く。さらに各々の素材に最適な温度で低温蒸しにしてから備長炭で焼き上げていく。タンパク質が変性するギリギリの温度帯で加熱するとのことで、長いもので3時間、串ものでは、50℃で30分、65℃15分のほか野菜系は70℃で20分などと加熱方法を変えている。 焼き上げる台も「博多炉」と呼ばれる大きくて深いタイプの特注品。強力な火力を持つ備長炭を活かしきるため、さまざまな温度帯になるようにコントロール。それだけの火力を持つため、吸排気にも一般的な焼鳥店よるも強力なシステムが導入されているという。