特集 / 豊かな食材とハイレベルな料理が魅力の小倉へ
素材と料理にうるさい地元のグルメを唸らせる創作懐石

小倉

2019年8月19日

素材と料理にうるさい地元のグルメを唸らせる創作懐石
小倉駅から東へ。門司方面に向かって、クルマで約5分。平成初期までは路面電車・西鉄北九州線の砂津電停や砂津車庫があり、小倉における交通の要衝の役割も果たしていた街にひっそりとたたずむ『創作懐石やす多゛』。暖簾をくぐり店内に入ると広々とした空間で、廊下の左右に配置された個室の前を通り白木の立派なカウンター席に腰を据える。
オマールエビのゼリー寄せ。細かく切られたキュウリと長イモ、玉ネギ、椎茸に土佐酢のゼリーをかけ、オマールとパプリカと星オクラを乗せる。和食は見た目はキレイだが、美味しさがどうなのか?ということを常に考える。見た目のさっぱりしたゼリー寄せのイメージではなくむしろ旨みがしっかり
オマールエビのゼリー寄せ。細かく切られたキュウリと長イモ、玉ネギ、椎茸に土佐酢のゼリーをかけ、オマールとパプリカと星オクラを乗せる。和食は見た目はキレイだが、美味しさがどうなのか?ということを常に考える。見た目のさっぱりしたゼリー寄せのイメージではなくむしろ旨みがしっかり

「創作」と言われる類の料理はレンジが広く難しい。しかし、確固たる技術と経験の上でオリジナリティのある料理は感動を覚える。ここ『創作懐石やす多゛』の料理は、王道の日本料理の真髄を知る料理人がさらなる美味を求め正当に進化したカタチとなって目の前に現れる。

煮穴子とクルマエビの炊き合わせ。炊き合わせの定義通り、素材を別々に調理し、一つの皿に。茄子と椎茸は揚げ、クルマエビは湯がき、若松区で栽培されるゴールドラッシュ(トウモロコシ)は蒸し、穴子は煮たもの。それらが組み合わさって、さらにだしが美味しくなるというだしを飲む料理
煮穴子とクルマエビの炊き合わせ。炊き合わせの定義通り、素材を別々に調理し、一つの皿に。茄子と椎茸は揚げ、クルマエビは湯がき、若松区で栽培されるゴールドラッシュ(トウモロコシ)は蒸し、穴子は煮たもの。それらが組み合わさって、さらにだしが美味しくなるというだしを飲む料理

懐石とは、本来修行僧が空腹と寒さに苦しんでいたときに暖を取るために懐に「温石」と呼ばれる温めた石を入れたのが始まり。そんな空腹を満たすための少しの料理と意味が変遷した。そして、それは現代の茶懐石においても少しずつの料理をいただき、最後に食事という流れとなっている。また、懐石の三大原則は「旬の食材を使う」「素材の持ち味を生かす」「心配りを持ってもてなす」というもので、それらの基本を守りつつ、さらに美味しいものを提供しようというのが、この店のあり方だ。

甘鯛の唐揚げ、カボチャのペースト。甘鯛の下に敷いたカボチャのペーストは塩と少しの生クリームで伸ばしたもので、ホウレンソウは軽くバターで炒める。これらを匙を使って少しのポン酢を加えたかつおだしにくぐらせていただく
甘鯛の唐揚げ、カボチャのペースト。甘鯛の下に敷いたカボチャのペーストは塩と少しの生クリームで伸ばしたもので、ホウレンソウは軽くバターで炒める。これらを匙を使って少しのポン酢を加えたかつおだしにくぐらせていただく
記事の続きや限定特典(対象店のみ)は、ぐるなび会員登録/ログイン(無料)、およびおとなび会員(無料)とのID連携(無料)をするとご覧いただけます。
ぐるなび会員登録/ログイン(無料)する
  • ID連携とは、「おとなび」会員IDと、「ぐるなび」会員IDを連携することをいいます。
  • 通信費用は別途発生いたします。