特集
歴史遺産と恵まれた食材を存分に楽しみに下関へ

下関

2019年3月18日

歴史遺産と恵まれた食材を存分に楽しみに下関へ
日本の近代化において大きな役割を背負った街、下関。
伊藤博文にはじまり、現在の安倍晋三首相まで含めると日本でもっとも内閣総理大臣を輩出してきた山口県の中でも最大の都市である。
平家滅亡の壇ノ浦から明治維新にいたるまで歴史の大きな転換点の舞台となったこともあり歴史遺産も数多く残されているこの街には素晴らしい食材と多様な食文化がある。
山陽本線の終着点・下関駅と新幹線の新下関駅を擁し、九州の玄関口・小倉にもほど近い交通面でも至便な下関の味覚を存分に味わいたい。
編集 松尾 大(ぐるなび)

鮮魚店の名前通り、魚屋さんの営む想像以上の魚介たち『おかもと鮮魚店』

鮮魚店の名前通り、魚屋さんの営む想像以上の魚介たち

『おかもと鮮魚店』という店名の通り、下関駅近くで鮮魚店を営む店主・松原洪基さんがもともとその鮮魚店の駐車スペースだった部分を改造して作ったのが、この居酒屋だ。地元民も観光客も押し寄せ、昼から夜まで常に満席の理由は、魚介の鮮度とクオリティ、その安さによるものだろう。

このお店の記事をみる

いま、下関を飛び越えて注目される気鋭のレストラン『レストラン高津』

いま、下関を飛び越えて注目される気鋭のレストラン

3月1日でオープンから丸二年を迎えたばかりにもかかわらず、下関はもとより、アジアからも注目されているレストランがこの『レストラン高津』。
オーナーシェフの高津健一さんは地元・下関の出身の35歳。高校卒業後すぐに福岡のレストランで修業したものの、一度家業を手伝うために地元に戻る。しかしながら、とあるきっかけから料理の世界に戻り、カナダで1年修業したのち、下関のイタリアン、NYの名店『Basta Pasta』などで腕を磨き、福岡・西中洲にある超人気店『ラ メゾン ドゥ ラ ナチュール ゴウ』でスーシェフを務めた人物。店をオープンするにあたり日本料理でも短期間修業したのち、満を持して地元に凱旋した。

このお店の記事をみる

下関名物と言えば、の「ふく」と「あんこう」を気軽に味わう人気店『旬楽館』

下関名物と言えば、の「ふく」と「あんこう」を気軽に味わう人気店

下関といえば、多くの人がまず最初に思い浮かぶであろう食材、ふぐ。この地では、「福」にかけて、音を濁らせず「ふく」と呼ばれる、言わずと知れた高級魚だ。ここ下関には南風泊市場という日本で唯一のふぐのセリを行う市場があり、ここに全国からふぐが集まる。「ふく」を好んで食べていた人物として有名なのは、この地の出身で初代内閣総理大臣であった伊藤博文だろう。豊臣秀吉が禁食として定めて以来、公には供することができなかったふぐ料理を伊藤が解禁させた明治半ば以来、下関は常にふぐ料理の中心地であり続けている。

このお店の記事をみる

イカの聖地は呼子だけではない。絶品の剣先イカを下関の絶景の中で『平家茶屋』

イカの聖地は呼子だけではない。絶品の剣先イカを下関の絶景の中で

豊富な魚介類のイメージはあっても、下関に絶品のイカのイメージを持っている人はあまり多くはないのではないだろうか? イカの王様とも称される剣先イカと言えば佐賀の呼子のイメージがあまりにも強い。海に張り出した生簀から生きたままのイカを救い上げ、すぐに料理するシーンはテレビのバラエティー番組などでもよく見られる。実際、繊細なイカは水槽で泳がせてもすぐに死んでしまうほどだから、産地以外では生きたまま食べることは不可能に近い。だが、この『平家茶屋』では呼子と違わない絶品の剣先イカを味わうことができる。

このお店の記事をみる

古くから交流があった韓国の本物の文化を下関の邸宅で知る『李’s』

古くから交流があった韓国の本物の文化を下関の邸宅で知る

下関には戦前から多くの韓国・朝鮮の人々が暮らし、1970年以降は関釜フェリーという釜山と下関を行き来するフェリーがほぼ毎日運行され、下関駅近くのグリーンモールには、韓国料理店や食材店が軒を連ね、「とんちゃん鍋」というもつ鍋が名物となるほど、その生活に深く根付いている街だ。一般的に韓国料理と言えば、唐辛子を使った辛い料理というイメージが強いが、それだけではない奥深さがあることを教えてくれる店がある。

このお店の記事をみる