特集 / 初夏の出雲路に、地元民が愛する味わいを求めて。
甘鯛と岩海苔の沁みる釜飯

出雲

2018年6月18日

甘鯛と岩海苔の沁みる釜飯
『おかや』は甘鯛の釜飯が名物の料亭だ。料亭とはいえ地元客も多く気軽に利用できる。JR出雲市駅から一畑電車に乗り換え、雲州平田駅で下車。線路沿いを北東に走る国道沿いに『おかや』の看板が見える。

おまかせやコースもあるが、気軽に昼からでも単品を注文できるのも、どこか割烹感覚を備えてくれているようで旅人にはうれしい

「雲州」という文字に、遠くへ来た感が溢れている
「雲州」という文字に、遠くへ来た感が溢れている

季節の味を提供する店に行く以上、旬の移り変わりも覚悟していただきたい。

今回は「夏の出雲路」がテーマだが、夏の日本海なら岩牡蠣だ、と思い込んでしまうと、島根ではちょっと違うことに気がつく。 天然物の季節は4月末から5月。6月上旬にはもう終わりが来るという。水温が上がり過ぎるとダメなのだそうで、丹後や北陸とは事情が違うのだ。ただし「隠岐のいわがき」という養殖ブランド牡蠣は8月まであるとのこと。いずれにせよ、うまみ成分のグリコーゲンたっぷり、爽やかな磯の風味がプリプリとした身に詰まっている。

それでも取材当日には岩牡蠣が食べられた。間に合わなかったらゴメンなさい。来年ぜひ食べていただきたい。サイズや仕入れによるが1個1,200円~
それでも取材当日には岩牡蠣が食べられた。間に合わなかったらゴメンなさい。来年ぜひ食べていただきたい。サイズや仕入れによるが1個1,200円~

こちらでも宍道湖七珍料理はあるけれど、コース仕立てで勢揃いするのは真冬のみ。季節ごとに来店すると出雲の良さがもっと分かる。

岩牡蠣にも牛肉にも寄り添うヤマサン正宗の純米吟醸生原酒と、食後酒としても美味しい「萌」
岩牡蠣にも牛肉にも寄り添うヤマサン正宗の純米吟醸生原酒と、食後酒としても美味しい「萌」

反対に、通年味わえるのが島根和牛。石焼きスタイルで出されたリブロースは、県名を冠するだけあって味わい深い。肉汁が重くない上に、火入れも抜群だ。日本海を旅すると、魚介づくしも間違いなく幸せにたどり着くが、要所要所にご当地ブランド肉を挟むと、2倍以上の歓びになるというもの。

藻塩とスダチ、ワサビで味わいの変化も楽しむ。サイズや予算を伝えれば腹具合にも丁度よし。当日の小ぶりサイズで1,400円
藻塩とスダチ、ワサビで味わいの変化も楽しむ。サイズや予算を伝えれば腹具合にも丁度よし。当日の小ぶりサイズで1,400円
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