特集 / 紅葉のある5つの食卓へ、大阪。
金剛山系の中腹で山林ビューと山里の味を。

大阪, 10月

2017年10月23日

金剛山系の中腹で山林ビューと山里の味を。
奈良県と大阪府の境目にある金剛山(1125m・山頂は奈良県)は、大阪の山好きにとっては最も有名な山で、都心部からのアクセスも良く、小中学校の遠足やハイキング、健康登山と、四季を問わず幅広い層から親しまれている。
その代表的な登山口である南海・近鉄の河内長野駅から金剛山方面へ。国道310号線をそのまま進めば奈良県の五條市に通じるが、途中、南河内グリーンロードに入るともう山に包まれたような風景に変わる。「山燈花(さんとうか)」の案内看板に従ってグイグイと勾配が強くなる道を進む。

山林とともに生きる人が造った店

杉の木立に囲まれた山あいに現れたのは、『ゆるりの里 山燈花』だ。オーナー・井関醇一さんは地元で代々林業を営んでいて、その敷地奥にはナマコ壁の母屋を構えていた。

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総面積約10ヘクタールの中にレストランやギャラリーなどが建つ。施設を散策するだけで30~40分とはスケールが違う

このレストランは「プライベートな応接スペース用に」と計画され、オーナー自らが基本設計を手がけたという。先代が約40年前から母屋下の杉檜の木立に囲まれた庭にシャクナゲを植え続け、その景色を存分に楽しめるようにと大きく窓を取った。40年の歳月をかけて植えたシャクナゲは約200種5,000本にもおよぶ。当代になって敷地内に紫陽花約80種5,000本も植えられた。

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ベタな表現だが「窓枠ごと絵画のような風景」。奥に見えるのがオーナーの自宅。さらに右手にカエデなど紅葉する木々が店を囲むように植えられている

3月から11月まで、季節ごとの花が庭を彩り、秋深まれば山の木々が赤や黄の色に染まっていく。レストランの庭から山側にはケヤキやイチョウ、モミジなど紅葉が楽しめるようになっている。同じように見える紅葉の木でもイロハ、ハウチバ、ウリカエデなど、細かく種類が分かれているため、20〜30種類もあり、ひと目で多彩な木々が色づく様子を眺められる。

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根を掘って伐採した杉の柱を多用することで独特の柱の表情を見せ、温かみある空間となっている
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