特集 / 京都の夏の風物詩・納涼床 現在進行形
京の旬味と自家製とうふとゆばと。清澄なる味わいに浸る

京都, 8月

2017年8月28日

京の旬味と自家製とうふとゆばと。清澄なる味わいに浸る
柳の緑が瑞々しい木屋町通二条界隈。この辺りは高瀬船の終着点、一之船入(いちのふないり)と呼ばれ、再現された高瀬船が情趣を添える。
二条通を少し下がったあたりに掛かる『豆屋源蔵』の暖簾。ふわりとくぐって細い路地を歩き出す。さらに右手の暖簾を抜けると、そこには古き良き時代を思わせる佇まいの玄関が出迎えてくれる。
この辺りまで来れば、木屋町通りのにぎわいも忘れている

こちらの建物はもともと『近江初』という旅館で、大佛(おさらぎ)次郎や井上靖、画家の山下清など文人墨客に愛された宿だった。昔懐かしいすりガラスの玄関を入ると、さらに驚きが待っている。先ほどの路地よりもさらに長い長い廊下が向こうまで続いていて、一番奥のガラス窓の向こうに東山の稜線が美しく映し出されている。ここを歩くだけで、京都らしい情緒に心がワクワクと弾んでくるようだ。

奥に開放的な空間が待っていることを期待させる廊下

「この上木屋町界隈は風光明媚で静か。独特の穏やかな雰囲気があると思います。木屋町から路地に入っていただいて玄関へ、そこで履物を脱いで、また長い廊下を通って、ようやく納涼床にたどり着く。その間のひと時もまたお楽しみいただけると思います」と主人の榎本亮さん。

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