特集
50代夫婦がまだ知らない、ホントの“らしい”京都

京都

2017年5月22日

50代夫婦がまだ知らない、ホントの“らしい”京都
観光地・京都に住む者には“あるある”ネタですが、「お昼にオススメの店ない?」と聞かれることが頻繁にあります。多くの人が、「観光の前後に行けて」「もちろん、おいしくて」「コストパフォーマンスが高くて」、そして最後が難問なのだが「京都らしい店」、を希望されます。つまり、そういう店を見つけるのは簡単ではないということなのでしょう。ゆえに、今回はそんな難題に見事応えてくれる5軒を紹介します。
編集 松尾大(ぐるなび)

名店仕込みの技を旬の厳選食材に乗せて『祇園 にし』

名店仕込みの技を旬の厳選食材に乗せて

多くの観光客が常にひしめき合う、京都観光のメッカ「八坂神社」の石段から南にしばらく歩くと、東山安井交差点がある。そこを東に。軽い上り坂の途中、左手に建つビルの1階に、2016年の七夕にオープンしたばかりの『祇園 にし』がある。
目印は色鮮やかな暖簾。京都では春夏と秋冬で暖簾を掛け替える店が多いのだが、『祇園 にし』は、春は桜、夏は浴衣地、秋は野菊、冬は椿、四季ごとに違う暖簾を仕立てている。

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丹後の採れたて野菜を使う、大人の“定食”『丹』

丹後の採れたて野菜を使う、大人の“定食”

地下鉄東西線「東山」駅1番出口を出てすぐ。平安神宮や青蓮院に出かける際にも便利な地に、2016年7月にオープンした定食屋さん。定食屋と言っても、その佇まいは京都らしく実に端正だ。
柳が風にそよぐ風景が目を和ませる白川沿い。木材をふんだんに使うことで知られる横内敏人(としひと)氏が設計を担当。数寄屋建築で名高い中村外二(そとじ)工務店が施工した2階建ての店内は、1枚板の大きなテーブルのある1階がダイニング。北欧家具を配した2階がリビング的な役割を果たすスペースになっている。「自宅のように寛いでいただければと思っています」と北嶋靖憲(やすのり)店長は話す。

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野菜のポテンシャルを完璧に引き出す“菜園ティスト”『オルト』

野菜のポテンシャルを完璧に引き出す“菜園ティスト”

三条通は、明治時代に造られたレンガの建物が並ぶモダニズムストリートとしても知られる。その一つだった、辰野金吾設計の「旧第一銀行 京都支店」を忠実に再現した「みずほ銀行京都中央支店」を目印に、三条通を西に進む。しばらく行くと、左手に車1台がギリギリ通れる道が現れる。正式名は衣棚通(ころものたなどおり)だが、界隈では「了頓図子(りょうとんづし)」の名で親しまれている。
ちなみに図子とは京都特有の細道で、地元では奥が行き止まりになっている小道を路地(ろうじ)、通り抜けられる小道を図子(ずし。辻子とも書く)と呼び分けている。桃山時代の茶人・広野了頓がここに屋敷を構え、邸内の南北通り抜けを許していたことから名がついた。

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目の前で揚げてくれる季節の味を、祇園でカジュアルに『天ぷら 割烹 はせがわ』

目の前で揚げてくれる季節の味を、祇園でカジュアルに

祇園のランドマーク的存在になっているお茶屋『一力亭』がある四条花見小路交差点を北へ。一筋目を西に向かうと、左手に比較的大きな雑居ビルが建つ。その1階奥に『天ぷら割烹 はせがわ』がある。

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パフェ、しつらえ…“大人”を喜ばせる仕掛けがあちこちに『白川たむら』

パフェ、しつらえ…“大人”を喜ばせる仕掛けがあちこちに

古美術店が軒を連ねる新門前通から白川に抜ける小道沿いに『白川 たむら』はある。通りに面した部分には屋号らしきものはなく、奥まったアプローチにさりげなく店名が掲げられているため、つい通り過ぎてしまう人も。この奥ゆかしさも祇園らしさだ。

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