特集 / 心ときめく至極のマダムランチ
テレビでもおなじみのイケメンシェフは魚の目利きも天下一品。激戦区の「福島」で愛され続ける「魚イタリアン」

大阪,5月

2017年5月22日

テレビでもおなじみのイケメンシェフは魚の目利きも天下一品。激戦区の「福島」で愛され続ける「魚イタリアン」
今や大阪一「美食の街」とも呼ばれる福島。腕に自信のある料理人が次々と店を構える一方で、姿を消す店も少なくない。そんな福島で今年12年目を迎えるのが『ラ・ルッチョラ』だ。
福島エリアの人気の火付け役とも言われ、新鮮な魚介類をふんだんに使った「魚介イタリアン」という新たなジャンルを確立させたと言っても過言ではない。「店を出すなら中央市場の近くで」と、福島が人気エリアになる前からここで開店することを決めていたという鈴木浩治シェフ。 開店して1年もたたないうちに雑誌『Hanako WEST』でイタリアン部門のグランプリを獲得したのを皮切りに、瞬く間にその名は全国レベルに。ルッチョラとはイタリア語で「蛍」を意味するもの、鈴木シェフの料理もまさにホタルのごとく光り輝く。

すべては大阪市中央卸売市場との出逢いから

なにわ筋の大通りから入った場所。店がオープンした頃はまだ福島がこれほどの注目を集める前だった。
なにわ筋の大通りから入った場所。店がオープンした頃はまだ福島がこれほどの注目を集める前だった。
鈴木シェフとの楽しい会話がはずむカウンターは特等席。
鈴木シェフとの楽しい会話がはずむカウンターは特等席。

JR環状線・福島駅から徒歩5分。再開発が進む大阪駅北側、グランフロントあたりからでも、ぶらぶらと歩いて15分もすればたどり着く。賑やかな大通りから1本入った福島らしい閑静なロケーションの路地に『La Lucciola』の看板が見えてくる。扉を開けるとカウンター7席とテーブル席8席ほどのこぢんまりとした店内で、厨房から「いらっしゃいませ」と爽やかな鈴木シェフの笑顔。

もともとは、フレンチの料理人を目指していだが、スイスのホテルに修業に行った時に、乳製品と淡水魚ばかり扱う日々に、「自分が好きな魚で料理を作りたい」と真剣に考えるようになった。帰国してイタリア料理店で働いた後、「一から魚のことを勉強しよう」と飛び込んだのが福島にある大阪市中央卸売市場だった。

「市場の魚屋でいろんなことを教えてもらいました。魚の捌き方はもちろん、同じ魚でも獲れる時期、大きさ、脂ののり方で、味が全く違う。脂がたっぷり乗ったものは、できるだけ手を加えず素材そのものの味を楽しめる様に。まだそこまで脂が乗りきっていないものはソースでうまみを加えるなど、調理の仕方も違ってきます」。しかし、何より市場で知り合いができ、仕入れルートを作れたのが大きかったそうだ。「僕らみたいな小さな店は、いい物をいかに安く仕入れるかが勝負ですからね」と話す。

店を開いた12年前の福島は、名門・ホテルプラザが閉館し、街の賑やかな雰囲気が少し下火になりかけていた頃。しかし、自分の店を出すなら中央卸売市場の近くの福島で、というのは最初から決めていたそうで、迷わずこの地を選んだ。開店してしばらくすると「魚がとにかくうまい」と口伝えで徐々に常連客が増え、東京からの接待でも使われるほどの人気店になった。

記事の続きや限定特典(対象店のみ)は、ぐるなび会員登録/ログイン(無料)、およびおとなび会員(無料)とのID連携(無料)をするとご覧いただけます。
ぐるなび会員登録/ログイン(無料)する
  • ID連携とは、「おとなび」会員IDと、「ぐるなび」会員IDを連携することをいいます。
  • 通信費用は別途発生いたします。